MODS ENGINEERING

線路保守の測定治具を支える電源ボックス製作 ― 納品まで1週間、3Dプリンタで作ったワンタッチ・バッテリホルダ

設備会社様(元請) (鉄道インフラ保守)

  • 3Dプリンタ
  • 治具製作
  • モバイルバッテリ
  • レーザセンサ
  • 省力化
  • 短納期対応
  • 現場改善

cover.png

案件概要

  • お客様:設備会社様(元請)
  • エンドユーザー:鉄道の線路保守を担う現場
  • 製作物:線路の測定治具に搭載する、レーザセンサ用バッテリ電源ボックス
  • 担当範囲:機器選定(防水ボックス・モバイルバッテリ他)、バッテリ固定部品の設計・3Dプリンタ製作、組立・製作一式

背景と課題

鉄道の線路まわりでは、構造物と車両が干渉しないための空間(建築限界)を定期的に測定・確認する保守作業があります。従来はゲージを使った手計測だったこの作業を、レーザ変位センサで省力化する——そんな現場合理化の取り組みに、当社は「電源」の面から参加しました。

  • 線路上を移動しながら測る:測定治具はレールの上を移動しながら使うため、商用電源は使えない。センサとアンプを動かすバッテリ電源が必要
  • 屋外の保守現場:雨天や粉塵を考慮した防水・防塵性が必須
  • 納品まで1週間:急なご相談で、機器の選定から製作・納品までの持ち時間はわずか1週間

対応内容

スピード優先の機器選定

ご相談を受けて即日、構成を決定しました。開閉式の防水・防塵プラボックスに、DINレールベースでセンサアンプ2式を整列させ、電源には大容量のDC出力モバイルバッテリを採用。ケーブル引込みは防水クランプで処理し、屋外使用に耐える構成を市販品の組み合わせで最短構築しています。

「固定部品がない」→ 3Dプリンタで作る

設計を進めると、ひとつ問題が。採用したモバイルバッテリには、盤内固定に使える市販のホルダが存在しませんでした。バッテリは充電やメンテナンスのために現場で着脱するもの。結束バンドで縛るような固定では、使うたびにストレスになります。

そこで、ホルダを3Dプリンタで内製することにしました。

holder-gimmick.png

設計したのは、内部にばねを実装したチャック式のワンタッチ着脱ギミックです。

  • 固定:バッテリ両脇のチャックが、ばねの力で側面を挟み込んで保持。振動があってもガタつかない
  • 外すとき:チャックをスライドさせると、ばねの働きでチャックが「パカッ」と外側に開き(アンチャック)、バッテリをそのまま取り出せる
  • 付けるとき:バッテリを置いてチャックをスライドで戻すだけ。工具なしで確実に締結

3Dプリンタだからこそ実現できる、市販品にはない形状と機能。既製の金具や汎用ステーでは出せない「現場で気持ちよく使える」着脱感を、短納期の中でも妥協せずに作り込みました。

結果

  • ご相談から1週間で納品し、現場の測定治具のレーザ化スケジュールに間に合わせました
  • バッテリ交換は工具レスのワンタッチ。屋外の保守現場でもストレスなく運用できます
  • 「市販品がない」を理由に諦めず、3Dプリンタによる内製で解決しました

制御盤やPLCソフトだけでなく、電源ユニットひとつ、固定部品ひとつから。世にないカタチ・機能を考えて実装するのが当社です。「こんな小物、頼めるのかな?」という案件こそ、ぜひご相談ください。

導入事例一覧に戻る

ご依頼や

お問い合わせはこちらから

お問い合わせ
トップに戻る