PVD装置の粗引きポンプを整備済み中古で更新 ― エドワーズE2M80 × オーバーホール
表面処理加工メーカー様 (表面処理加工業(PVDコーティング・真空装置の保全))
- 真空ポンプ
- 油回転ポンプ
- オーバーホール
- E2M80
- EDWARS
- PVD
- AIP
- 中古販売
- 集塵フィルタ

案件概要
- お客様:表面処理加工メーカー様
- プロジェクト:神戸製鋼所製AIP(PVDコーティング)装置の粗引き用油回転ポンプ更新——オーバーホール整備済み中古品の選定・販売
- 納入品:エドワーズ製ロータリーポンプ E2M80 整備済み未使用品(納入後3か月の整備保証付き)
- 担当範囲:中古ポンプの調達・オーバーホール手配、動作確認、納入。取外し・再接続の簡易説明書作成にも対応
背景と課題
真空ポンプは、真空になる前がいちばん過酷です。バッチ式の真空装置では、ワークの出し入れのたびに槽内が大気圧に戻り、粗引きポンプは毎回、大気圧からの引き直しを強いられます。この宿命が、粗引きポンプを装置の中でいちばんの消耗品にしています。
- 大気と真空の繰り返しで、高温多湿な日本では特に、大気中の水分が真空油に取り込まれて油の劣化が早い
- PVDプロセスでは硬質なデポ(付着物)が発生し、軸受やケーシングへの負荷も高い——定期的なオーバーホールが推奨される所以です
- とはいえ新品更新は費用が大きく、メーカーオーバーホールは装置停止期間も悩ましい
- 更新は「安く・早く・確実に」の三拍子が求められた
対応内容
粗引きポンプは、なぜ傷むのか
油回転ポンプの油は、潤滑・シール・冷却を一手に担う主役です。ところが大気開放のたびに湿った空気を吸い込むと、油が水分を抱いて乳化・劣化し、真空到達度の悪化や錆の原因になります。さらにPVD特有の硬質デポが吸気系から入り込めば、ベーンや軸受、ケーシングを機械的に痛める——「油の劣化」と「硬質デポ」の二重苦が、バッチ式PVD装置の粗引きポンプの寿命を縮めます。だからこそ、壊れてからの修理ではなく、周期を決めたオーバーホールが効きます。

「整備済み中古」という選択肢
今回ご提案したのは、新品でもメーカー修理でもなく、オーバーホール整備済みの中古ポンプでした。市場から状態の良いエドワーズE2M80を選定し、専門整備によるオーバーホールを実施したうえで、動作確認を経て納入。納期はご下命から約2週間、納入後3か月の整備保証付きです。新品更新に比べて費用を抑えながら、「整備済み」の安心を担保する——中古品の目利きと整備体制があって初めて成立する選択肢です。
売って終わらせない
ポンプは据え替えて初めて動きます。お客様の設備写真をいただければ、取外し箇所・再接続箇所をまとめた簡易説明書の作成にも対応——現場で迷わない形でお渡しします。さらに根本対策として、一次側への集塵フィルタ導入(硬質デポの吸い込み自体を減らす)のご提案や、予備機と組み合わせた**循環整備(オーバーホールレンタル)**のご相談も承っています。
結果
- 整備済みE2M80を短納期で納入し、装置の停止リスクを抑えて粗引きポンプを更新
- 3か月の整備保証付きで、「中古の不安」を抑えた調達を実現
- オーバーホール・中古選定・フィルタ提案という真空まわりのメニューを、制御以外の引き出しとしてご提供
当社は制御屋であると同時に、真空装置の現場を知る整備・調達のパートナーでもあります。真空ポンプのオーバーホール(循環整備レンタルも応相談)、中古真空ポンプの選定・販売、一次側への集塵フィルタ導入まで——真空装置のお困りごとは、まとめてご相談ください。